最小侵襲(MI)治療

最小侵襲(MI)治療とは

外科系の医療技術の進歩が語られるとき、必ずと言っていいほど、より体にとって負担の少ない術式が紹介されます。
たとえば、メスで大きく切る代わりに内視鏡を使うとか。歯科も例外ではなく、特に削ってつめるような治療は、体を再生させているわけではなく、駄目になってしまった組織を切除して人工物を埋め込んでいるわけですから、できるだけ小さな範囲で目的を達せられれば、それにこしたことはないわけです。
ただし、何よりの最小侵襲治療は、発症予防のための処置であることを強調したいと思います。

歯周病の最小侵襲(MI)治療の考え方

歯を支えている骨などの組織は、細菌感染によって炎症を起こし、その結果、破壊されてしまうことがあります。一度破壊されてしまった組織は、治療を施しても、完全にもと通りに戻ることは難しいです。
歯周病の治療の基本は、歯(歯根)の表面から、細菌に関連する沈着物を取り除くことになります。歯を支える骨を再生させる治療などもありますが、このような外科処置は、基本的な治療を行い、治り具合を評価してから行うかどうかを決めることになります。
基本的な治療は、歯の周りの組織が破壊されていない人でも受けるべきです。

歯列不正の最小侵襲(MI)治療の考え方

歯列不正というと遺伝で起こるというイメージが強いですが、実は、それ以外の環境的な要因も大きな影響力を持っているということがわかってきました。
具体的には、口呼吸や、頬杖をついたり、指を吸ったり、唇をかんだりするような癖など、歯列に加わる力のバランスが崩れると歯列の形が乱れてしまいます。何より大切なことは、そのような要因を取り除いてあげることで、歯列不正が現れる前にそれができれば理想的です。
また、歯が生えてくる方向の異常などであっても、乱れが小さいうちであれば、より簡単な方法で、歯列を修正できる可能性も高まります。

欠損補綴の最小侵襲(MI)治療の考え方

歯がなくなったからといって、必ず歯を入れなければならないかというと、そうではないかもしれません。歯が抜けたのは、病気の結果であって、病気そのものではないからです。抜けたままでも、咀嚼や発音に不自由がなく、見た目も気にならないのであれば、歯を入れないことも選択肢の一つです。ただし、他の歯の状況によっては、歯の移動が起こったり、多数の歯が欠損したまま放置しておくと、残りの歯や顎関節、筋肉などに過剰な負担を起こすこともあります。
はがない部分に歯を入れる方法は、保険診療のきくブリッジや入れ歯、保険外では、インプラントや歯牙移植、矯正など様々な方法があります。

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