外科系の医療技術の進歩が語られるとき、必ずと言っていいほど、より体にとって負担の少ない術式が紹介されます。
たとえば、メスで大きく切る代わりに内視鏡を使うとか。歯科も例外ではなく、特に削ってつめるような治療は、体を再生させているわけではなく、駄目になってしまった組織を切除して人工物を埋め込んでいるわけですから、できるだけ小さな範囲で目的を達せられれば、それにこしたことはないわけです。
ただし、何よりの最小侵襲治療は、発症予防のための処置であることを強調したいと思います。
予防歯科
8020財団の抜歯理由調査によれば、日本人は、若い頃からむし歯の治療の繰り返しの果てに歯がぼろぼろになり抜歯され、40歳代頃からは、歯周炎の進行によって歯を支えている骨がなくなってしまうことによる抜歯が増え始めます。
そして、80歳を迎える頃の、歯の本数の平均は10本弱(厚生労働省平成17年歯科疾患実態調査より)となり、日常生活でも様々な制約を受けている方が非常に多いというのが日本の現状です。
伊藤歯科クリニックにおいでになられた患者様の初診時のむし歯や歯ぐきの状態を見ても、むし歯の経験本数(DMFT;つめもの、かぶせもの、むし歯で抜歯された歯、未治療の歯などの合計数で、最大は28です。28から無傷の歯の本数を引いた数とも言えます)は、中学生頃から急激に増え始め、その後、増え続けていきます。
歯周病については、20歳代で5人に一人の方にはを支える骨の破壊が見られ、その後、破壊の程度がひどくなり、70歳代になると歯ぐきが本当に健康な方はほとんどいなくなってしまう・・・
この現象には、古くからの歯科のスタイル、つまり、「歯に穴があいたらその形を治してもらう」、「歯がぐらついてきたら、かめなくなるまでそのまま使って、最後は抜歯して入れ歯にする」というような、【形を修復する歯科医療】が深く関わっています。このような歯科医療には、むし歯や歯周病を病気として扱う考え方が薄く、患者様の側にも、口の中の病気をけがのように錯覚してしまったり、歯を消耗品のように勘違いしてしまう傾向が生まれてしまいます。
歯の形が壊れてしまうこと、あるいは歯が抜けてしまったことは、もちろん非常に大きな問題で、これを修復するのは非常に大切なことなのです。しかし、むし歯や歯周病という病気の本質は、形が壊れてしまったことではなく、形が壊れるにいたったメカニズムにあリます。形の修復のみを繰り返す歯科治療は、水道の蛇口があきっぱなしになっているのを放置したまま床にあふれてきた水を拭き続けているのとどこか似ています。
当院では、もちろん床も拭きますが、蛇口を締めるという当たり前のことも重視しています。むし歯については、個々の患者様のリスクを把握して改善に努めます。歯周病に対しては、歯の表面についた原因菌などを取り除いていきます。
そして、全ての患者様に、それぞれのお口の中の状況に応じた間隔での定期的な予防処置(メンテナンス)をお勧めしています。メンテナンスを継続することによって子どもさんでは、むし歯自体の発生を抑制し、健全な永久歯列を育てることができます。
- 歯科医院の役割
- 1.むし歯や歯周病になった原因を調べます。
- なぜむし歯や歯周病になったのかを調べ、あなたの状況にふさわしい予防プログラムを作ります。
- 2.定期的な予防処置を受けます。
- 私たちの歯科医院では、治療とは別の予防のための予約や診療システムを確立し、予防プログラムに沿ってスタッフが患者様ひとり一人の状況に応じたプロフェッショナルケアを行います。
- 患者様の役割
- 1.ホームケアに気をつける。
- むし歯と歯周病を予防するためには、歯磨きや食生活などの生活習慣に気をつけることが大切です。
- 2.定期的な検診とクリーニング。
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あなただけの「予防プログラム」に沿ってご家庭で注意や歯磨きが適切に行われているか、再発や別の部位に病気が起こっていないかなどを定期的に検査、診断を受けることが大切です。
また家庭では、磨くことができない場所を私たちがクリーニングし、むし歯予防の処置を行います。
歯の減少を抑えることはできます。
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| 歯が割れること | 3割 |
|---|---|
| 歯周炎の進行 | 3割 |
| その他 | 4割 |
減少を抑えることはできますが、それでも抜けてしまった場合、インプラント・入れ歯・ブリッジといった方法での治療があります。
当院でのインプラント治療は、断層レントゲン写真を撮影し、計画をしっかりと立て治療にあたっていますのでご安心下さい。
歯が抜けてしまってお困りの方は、お気軽にご相談下さい。
あなたに合わせた治療計画をご提案させていただきます。









